湯町窯では、伝統的なものから、茶碗、茶器等多岐にわたる商品が作られ、地元産の粘土や釉薬を使った温かみのある器にスリップウェアーの手法による模様や、ハンドル技法を駆使したものなど、柳宗悦、バーナード・リーチ、浜田庄司、河井寛次郎先生らの指導を受け、布志名焼の流れを汲む伝統に新しい技法を融合したものづくりに取り組まれている。
　湯町窯三代目として作陶に励む傍ら、島根県陶器振興会、島根県工芸連盟の要職を歴任し、石見地方にコーヒーカップのハンドル付けを指導するなど、島根県の陶芸の育成と質の向上に貢献している。小学生から一般の方まで陶器作りを指導し、島根県の陶芸発展に尽くした功績は多大なものがある。